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三島由紀夫の催眠術ばやり

三島由紀夫のエッセー集「不道徳教育講座」を読む。その中に
「催眠術ばやり」との小品がある。

退行催眠への懐疑、催眠術はルール違反っぽい感じがするので、
同じ心を動かす音楽や小説等にくらべて胡散臭く思われるのではと
、三島の催眠観が浮き彫りで面白い。

催眠術の流行は、掛ける方も、掛けられる方も責任逃れする傾向が
あるのではと指摘。面倒くさい技術や手続きを省き、相手を御す
るのが現代の風潮に合っているのではと記し、サブリミナル広
告(但し、文中にはこの語の使用はない)にも触れてある。

まとめで、現代は「催眠術の時代」と結んである。マスコミの時
代は催眠術に掛けられたい民衆がいなければ、成立しない。高圧
的な命令の時代ではないとの意味らしい。三島は催眠を掛けたく
も掛けられたくもないそうだ。

一読後の感想ですが、催眠と洗脳の混同や記載内容の曖昧さから
考えて、三島の近辺に催眠が使える人はいなく、本人も正確な知
識を持って書いたものではないと思われます。軽妙にまとめてあ
るので、読んでおけばネタに使えて良いのでは。催眠関係の本と
言えば、専門書や誘導法の本を除けば、松岡圭祐か、森鴎外の魔睡
以外を挙げる人がほとんどいないので。

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